今年は、子母口教会が宣教活動を開始した年(1955年)からちょうど50年になります。
それを記念して、10月10日に感謝の集いを開くこととしました。
開拓者カール・ノートヘルファー宣教師のご長男の
ジョン・ノートヘルファー先生ご夫妻(ジョン先生も高名な牧師です)を始め、
歴代の牧師先生や当教会出身の牧師先生方、
またかつての教会員や縁のある方々をお招きして開くこととなりました。
午前中は、神に賛美と感謝を捧げる感謝礼拝が持たれました。
TEAM副理事のバーバラ先生、同盟教団副理事の倉沢先生、
そして当教会初代牧師の島田満雄先生から祝辞を頂きました。
続いて、教会員有志による聖歌隊が登場。
バッハのコラールを歌い、主を賛美しました。
(↑有名な「主よ、人の望みの喜びよ」のメロディに乗せて)
礼拝のメッセージはジョン先生、そして通訳はダビデ・マーチン先生が担当されました。
マーチン先生は、かつて当教会開拓期にカール先生をサポートされてました。
(写真左側がジョン・ノートヘルファー先生、右側がマーチン先生)
ジョン先生は(英語でしたが)分かりやすい口調で、時にはユーモアを交えて、
時には身を乗り出して、熱心にみことばを語られました。
「まるでノート先生(父上の方)が目の前にいるようだ」と、
当時を知る参加者の方もおっしゃっていました。
マーチン先生も当時のことを思い出されたのか、目を潤ませる一幕もありました。
メッセージは聖書の幾つもの箇所を引用しながら進められましたが、
途中で詩篇126篇5〜6節にも触れられ、
かつてこの一節を、神学生時代のジョン先生の前で、
日本に向かう途上のカール先生が涙と共に読まれたことを証しされました。
「涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう
種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、
束をかかえ、喜び叫びながら帰ってくる」
そして、「50年かかって硬い地面が耕されたのだから、
これからは豊かな実りがあるでしょう」と、私たちを励まされました。
礼拝後は、2階の集会室に移って、食事会を開きました。
婦人会の方々が心を手間暇をかけて作ったおいしい食事に、箸もどんどん進んでいきます。
宴たけなわとなったところで、かつて教会の中心的メンバーだった方々に
短いスピーチをしていただきました。
あるいは面白おかしく、あるいはしみじみと、
開拓当初の様子や、現在に至るまでの様々な出来事を証しされました。
午後からは、会堂に戻って感謝会が開かれました。
(似たような名前の集会が続いてややこしいですが)教会がこれまで神様から受けた
恵みを振り返り、未来に向かって歩みだす契機としよう、と開きました。
午前中の礼拝と違って、賛美も現代風のアップテンポなものが続きます。
それから、過去の写真やビデオ、年表などをプロジェクターで映し出して、
これまで私たちが神様から受けた恵みを振り返りました。
この後、同盟教団の元理事長の吉持章先生に祝辞をいただきました。
吉持先生も開拓期に奉仕神学生としてカール先生を手伝われており、
その時の苦労話をうかがうこともできました。
また、教会学校の子どもたちも参加し、元気に賛美してくれました。
続いて、今日のために制定された
「宣教子母口キリスト教会 宣教50周年宣言」を
一同で唱和し、これからも伝道活動に勤める決意を示しました。
(宣言文の中身は、こちらからご覧下さい)
最後に、ジョン先生ご夫妻と木谷牧師夫妻とで記念品の交換を行い、
先生方をお見送りしました。
カール先生の生き写しのようなジョン・ノートヘルファー先生にお会いして、
また、かつての教会を知る方々とお話して、現在の私たちも
開拓当時の熱気をまざまざと体験することができました。
これを良い機会に、イエス様の教えを周りの人々に伝え、
また自らも実践していきたい、という気持ちを強くしました。
今回の式典に参加された方々、また準備に協力された方々、
そして何より全能の主に、改めて感謝いたします。